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母の軸

今年は久しぶりに実家で年越しをした。
息子は大みそかの夜までバイトだったので、
私だけ実家に泊まり、母とのんびり紅白を見ながら過ごした。

何を話そうか、何を言おうか、
あれこれ考える必要もなかったと思う。
8年前まで実家で暮らしていた頃のことを
ただなんとなく思い出しながら、昔と今との違いを感じていた。

あらためて、母も年を取ったなぁと思う。
杖をついて歩く姿はやはりおばあちゃんだ。

母は今、自分の健康に気遣いながら、友達と楽しく過ごしている。
久しぶりに娘が泊まるのを心から喜んでくれ、
私が将来の不安を口にすると、一瞬考えて
「仕事を辞めたら、習い事して友達をつくったらいいんやない?」
と言ってくれた。

ありきたりな回答を聞きながら、
私は今まで、私の人生の責任を
母に取ってもらおうとしていたんだなと思った。

母には母の世界があり、母の軸はいつからか
もう私に、ではなく母自身にあった。

いつまでも娘を監視する母のイメージを心に持ち続け、
被害者のままでいようとしていたのは私だったのだ。


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