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オープンにすること(2)

2週間後、いよいよ手術の日を迎え、病院に行きました。
ドキドキしながら名前を呼ばれるのを待っていると、
看護婦さんが手際よく手術の準備をしてくれます。

先生が私の患部を見るなり、「こりゃ、入院したほうがいいな」。
突然の話に、看護婦さんが多少はあがいてくれましたが、
先生の言ったことには逆らえず、一泊入院とあいなりました。

看護婦さんは、申し訳なさそうに、
「患者さんたちもみんないい人ですからね」と
私を安心させたいのか、そんな言葉をかけてくれました。
病院のスタッフではなく、
短期間で入れ替わってしまう患者さんのことを
そんなふうに褒めるのには、
ちょっと違和感を覚えたのですが、
しだいにその意味がわかってきました。

入院生活は一泊とはいえ、お尻が痛い以外は何もすることがなく、
私は同室の患者さん(2週間の入院)と痔のことを話したり、
1人で廊下をウロウロしながら過ごしていると、
トイレで会ったおじさんから「手術はいつですか?」と聞かれたり
(この病院は男女同じトイレを使用します)
ロビーで会ったお兄さんから「こんにちは」とあいさつされたり
外来での雰囲気が、病棟でもきちんと受け継がれていました。

私は既に、初めて外来を訪れたときの気恥ずかしさは無くなっていて、
老若男女、同じお尻の病気で入院している同志のような感覚さえ
持つようになりました。

翌日の朝8時に、退院する人だけ待合室に集められ、
先生から大腸や肛門の病気の話や、
今後の生活についての説明を受けました。
外来の早い人はすでに来ていて、同じ待合室の片隅でその話を聞いています。
そんな中で「○○の手術を受けた方いますか?」と先生が訊くと
「はい」と患者さんが手を挙げたりして、
そんなオープンな雰囲気の中で、みんなで先生の話に聞き入りました。

部屋に戻る前に診察を受けるため、並んで待っていると、
私と同室だった女性が、下の階の女性患者さんに私を紹介してくれました。
そんな家庭的な雰囲気も、この病院ならではだと思います。
診察の準備ができると、男も女も関係なく並び、
「一人ずつカーテンの部屋に入ってくださ~い」と看護婦さんが声をかけると、
流れ作業のように、診察を受けていきました。

私はこの後会計を済ませて家に帰りました。

私は最初の診察と、手術&入院の時と、
まだ2回しかこの病院を訪れていませんが、
この2回で、自分の気持ちの変化をしっかりと感じました。

最初は、痔のことを隠したい、恥ずかしい、悪いことをしているような
コソコソした気持ちをもっていて、
診察もトイレも、昔ながらの男女共同な作りだったのを、
多少腹立たしくも感じていましたが、
かえってこれが良かったのだと思います。

今は、女性専用外来がある病院もありますが、
こういう昔ながらのオープンさが、
かえって私の羞恥心を無くしてくれました。

痔は恥ずかしいことではないし、
そう思うことで人にも話せるし、
そうすれば人からの情報も得られるのです。
とくに長い間入院が必要な患者さんにとって、
患者同士の情報交換は貴重なものになるでしょう。

これってたぶん、いろんな悩みを持つ自助グループなどと同じなんじゃないかと思います。
隠したい気持ちを、思い切ってオープンにすることで、
こんなにラクになり、快方に向かえるんだということを実感した、今回の痔の体験でした。

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