--

--

コメント

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
管理者にだけ表示を許可する

06

29

コメント

父との「お習字」の時間

お好み焼きに続いてお習字も、父との緩和の記憶だ。

私は小学生の時「習字教室」に通っていて、
たしか1~2年の頃だっただろうか、
父が自分も練習したいから教えてほしいと私に言ってきた。

今考えると、大の大人が小学生の娘相手に
本気でそんなことを頼むわけがない。
それは父が私と同じ時間を共有するために、
編み出した方法だと聞けば納得がいく。
母の手の及ばない「お習字」という手段を使って。

私はそのとき、ちょっぴりお習字が得意だった。
半紙を真ん中で折って、大きなひらがなを二文字。
もう使わない青焼きのお手本を父が欲しがった。

自宅の居間で、小学生の私が、自分が教わったように、
偉そうに父に手ほどきをした記憶がある。
父は私の生徒になってくれて、
私の教えを忠実に守って書いてくれた。

小学生の娘と父親が、並んでお習字をする姿は
想像するとなんだかユーモラスだ。

やがて職場に書道部が出来て、父が毎週そこに通い始めた。
大人の書道教室の先生の前で、父は私に教わった通りに、
子どものお習字のひらがなを書いたらしい。
すると先生から「それは子どもの字じゃ!」と笑われたという。
その日の夕食時、父は笑いながらそんな話をしてくれた。

たったそれだけのエピソードだけど、
大切な父との緩和の時間だった。

それから数十年が経ち、
息子が学校の宿題で家で習字をしている姿を見ると、
無性に私も筆を持ちたくなった。

私は「ちょっと私にもやらせて」と
息子から無理やり筆をぶんどって書いてみた。
偉そうに息子にお手本を書いてやる私。

無意識だけど、父との緩和の時間を再現していた。

ここのところ、父のイメージが変わってきた。
どことなくユーモラスな父。

いうなれば、サザエさんの波平さんのイメージから、
ちびまる子ちゃんのお父さんのイメージになったと思う。

関連記事
管理者にだけ表示を許可する
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。